最近よく聞くベーシックインカムという単語。
ベーシックインカムとは一体どういう制度なのか、疑問に思う人も多いと思います。
この記事では、ベーシックインカムとはどんな制度なのか、財源はあるのか、また、生活保護との違いと導入国についてまとめます。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
<この記事で分かること>
- ベーシックインカムとはどんな制度なのか
- ベーシックインカムの財源はあるのか
- ベーシックインカムの導入国はあるのか
- ベーシックインカムは日本でも導入されるのか
- ベーシックインカムの問題点
ベーシックインカムとは
そもそもベーシックインカムとは、どんな制度なんでしょうか。
そもそもベーシックインカムは英語で書くと、BasicIncomeで日本語に直すと、「基礎的な(最低限の)収入」という意味です。
ベーシックインカムとは、簡単に説明すると、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策です。
要するに、最低限所得保障の一種で、年齢、性別、収入の有無にかかわらず最低限の生活費が補償されるという制度です。
働かなけれな暮らしていけない現在からすると、なんというか、想像もつかないですよね。
ベーシックインカムと生活保護の違いは?
ベーシックインカムと生活保護はよく混同されるのですが、全く違うものです。
生活保護は、様々な事情により生活が困窮している人に支払われるものですが、ベーシックインカムは収入にかかわらず国民全員に支払われるものです。
ベーシックインカムは年齢に関わらず年金がもらえる。といったイメージで大丈夫です。
ベーシックインカムの財源はあるのか
国民全員にお金を配布するなんて、財源はあるの?と疑問に思う人も多いと思います。
ベーシックインカムの財源については、計算している有識者の方がたくさんおられるようですが、財源的にはそこまで問題ないようです。
ただし、様々な税金は高くなります。
一国だけ税金が高くなると、富裕層が海外に流出してしまうのが問題ですが、そのあたりは出国税などにより対策されるのではないかなあと思います。
ベーシックインカムの導入国は?
今までベーシックインカムが導入された国はあるのでしょうか?
ベーシックインカムに関しては、フィンランドで月々560ユーロ(約640ドル・約7万円)を2年間無条件で提供するという制度が試験的に導入されました。
結果は、健康と幸福面でみられ、2000人の参加者が5000人の対照群と共に調査を受けたところ、対照群と比較すると参加者は「健康、ストレス、気分と集中力に関する問題が明らかに少ない」と言う結果が出ました。
毎月決まったお金が入ってくるだけで、精神的にとても幸福になれる、というのは、なんとなく想像できますよね。
ベーシックインカムは日本でも導入される?
ベーシックインカムは日本でも導入されるのでしょうか。
人工知能の発展により、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いと言われています。
▼参考
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」(週刊現代) | マネー現代 | 講談社(1/5)
人工知能の発展により人間の仕事がなくなると、街中に失業者があふれ、治安が悪くなります。
街中で強盗や空き巣が相次いで起こると社会不安に陥り、国家としてもとても不安定になってしまうので、そうなったら日本でもベーシックインカムが導入されるのではないでしょうか。
いずれにせよそこまで先の話ではないような気がします。
ベーシックインカムの問題点とは
ベーシックインカムの問題点は、1国だけ導入することができない。ということでしょう。
日本は島国なのでまだ良いのですが、ヨーロッパなどの陸続きの国では、1国だけ導入すると保の他の国から失業者が押し寄せてしまうので、1つの国だけでベーシックインカムを導入するということは不可能に近いと思います。
仮に、「その国籍を持った人のみ受給資格がある。」ということにしたとしても、目の前で隣国の人が餓死しそうになってるところを見殺しにするなんてできないでしょう。
ですから、ベーシックインカムが導入されるとしたら、いくつかの先進国で同時に導入されるのではないか、と思います。
さいごに
ベーシックインカムが導入されたら、今までとは全く違う社会になることが予想されます。
働かなくても暮らせる社会というのは楽しみな反面、少し不安でもあります。
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